僕が一発合わせセッションでギターを弾く時に、ソロギターのフレーズをコピーして弾くかどうかは、曲によって異なります。
コピーしてそのまま弾きたいと思う時は、そのフレーズが「カッコイイ」とか「素晴らしい」と思った時や、この曲はオリジナルをレスペクトして弾かなければダメでしょう、と思った様な時です。(とはいえ、自分が弾きやすいようにしてしまったっり、意図せずに本番では指グセが出てしまうなどして、完コピにならないことはありますが。。。^^;)
ご自身のギターのフレーズまでコピーというか、この場合はスタジオ盤そのままと言った方が正しいのでしょうが、スティーブ・ハケットなどはジェネシスやソロのライブ盤を聴く限り、自分のスタジオ盤をそのまんま同じ様に弾いています。
それはそれで悪くは無いのですが、意外性が無いという意味では面白く無いように思いました。
昔、僕は中学3年〜高校1年の頃に、新宿西口のほうにあった「Kinnie」という海賊盤LP屋さんで、クイーンのブートを(音質は分からないのでバクチのように)買うことにハマった事があったのですが、スタジオ盤と異なったようにアレンジされた音を聴くのが楽しみでした。ブライアン・メイのフレーズは、スタジオ盤から大きく逸脱することはありませんでしたが、ライブ毎に違うように弾いていて楽しめました。
スティーブ・ハケットが毎回同じ様に弾くギタリストだとすると、その正反対は毎回違うように弾いて、おそらくご自身でもまったく同じ様には二度と弾けない、瞬間芸のようなフレーズを弾くギタリストがリッチー・ブラックモアなのではないかと僕は思います。
さて、何でこんなことを縷々書いたかというと、今日のAsahi com.でジミー・ペイジのコピーに力を注いでいるジミー・桜井さんが、
新たにバンドを結成して公演するという記事を読んだからでした。
この記事の中でJimmy桜井さんの
『コピーは下位のもの、稚拙なものと思われている。僕の考えは全然違う。コピーこそが、芸術のすべてなのだとさえ思う』というのが印象に残りました。
以前
Jimmy桜井さんのギタークリニックに行った時の事を書きましたが、その時のお話の感じからして、このお言葉には違和感を感じません。^^
まぁ、Jimmy桜井さんの場合はスタジオ盤のコピーという訳では無く、ジミー・ペイジのライブのコピーの数々という訳なので、かなり次元が高い話ではありますが。
もしかしたら、クイーンのコピバン
K.C.Rhyeでギターを弾いている、YASSさんも同じように思ってライブでギターを弾いているのでは(?)と想像いたします。
しかし、Jimmy桜井さんの3月6日の東京でのライブ見て見たいなぁ。多分もうSold Outなんでしょうけど。